PalmPilot Upgrade



PalmPilot 2MB 化

PalmPilot の内蔵メモリは 512KB(Personal)/1MB(Professional) ですが, いろいろプログラムを詰め込んでいくと,とてもこれだけでは足りなくなってきます. そこで,内蔵メモリの増設をしてみました.

部品を集める

PalmPilot のメモリは 裏面のメモリボードに装着されています. 次の写真はPalmPilot Professionalの背面を開けて取り出したメモリボードです. 表面に512KB×8 の PSRAM が 2個載っています. 背面には同じものが載りそうなパターンが2ヶ所あります. その他,コンデンサやトランジスタが載る空きパターンも見られます.

[メモリボード表面] [メモリボード裏面]

この空きパターンに適切な部品を装着すれば2MB化できます. しかし部品はかなり特殊な物なので,簡単には手に入りにくいです.そこで, PilotPro Shopの増設キットを注文して入手してみました.

[増設キット]

増設キットは3種類のメモリボードに合うようにいろいろ入っていますが, PalmPilot Professional で装着する部品は次の通りです.

TC518512AFT-80V(512K×8bit PSRAM) ... 2
TC7S08FTE85L(ANDゲート) ... 1
コンデンサ ... 2

装着する

このキットには装着手順が丁寧に解説されています.手順通りに進めていけば, 簡単に作業が終わります. しかし,表面実装のハーフピッチ部品の装着は,DIPと同じような感じで作業すると 結構失敗してしまうので,細心の注意が必要です.

[増設後のボード(裏)]

うまく装着できれば,元に戻して電源を入れるだけです. Pref の Memory で 1984K (前後) と表示されれば成功です. 元のまま表示されたときはうまく認識されていない(デコードされていない)ので, ANDゲートを中心に疑ってみてください. 私の場合,最初はANDゲートのハンダ付けに失敗して Fatal Exception が頻発していたのですが, もう一度付け直したおかげで問題なく動作しています.

リセット用クリップの加工

Pilot を使っていると,たまにどうしてもリセットしなければならない事態に 陥ることがあります. 屋外などシャーペンを持ち歩いていない時にリセットしたいときは, リセットボタンを押すためのクリップを作っておくのが良いでしょう (スタイラスでリセットできるように穴を広げる方法もありますが).

次の写真は,私がクリップを加工して作ってみたものです. この形だと,電池と電池の間のすき間にちょうど入れることができます. うまく引っかかるので,クリップの移動によるショートなどの心配はありません.

[クリップ]

Pilot のモデムケーブルに Sync ボタンを付ける

Pilot の Sync用コネクタ(10pin)は特殊で,モデムケーブルかCradleを買わないと 手に入りません(カードエッジコネクタやアンフェノールコネクタを自分で加工して 作るという手もありますが...これはまたの機会に). ということでモデムケーブルが非常に有用なのですが, モデムケーブルには Sync ボタンがないため,Sync で使うときは一度起動しなければなりません. そこで,ケーブルのコネクタに Sync ボタンを付けてみました.

用意するもの
モデムケーブル ... 1
タクトスイッチ(小) ... 1
リード線(5cm) ... 2

まず,10pin コネクタを開けます.細い(-)ドライバで少しずつこじ開けますが, 無理に力を入れると割れるので注意が必要です. 開けると下の写真のようなコネクタの中身が出てきます.

[コネクタ分解後]

資料に従って,2pin と 7pin にリード線を接続します. この先にタクトスイッチを付けるのですが,スイッチを外に出すために, コネクタを加工しなければなりません. コネクタの加工は,上側(閉めた時内側)は内側になる高さ分,下側(外側)はスイッチの 高さ分だけ削ります.ある程度ニッパー等で大き目に切り取ってから, ヤスリで仕上げるとよいでしょう.

あとは,スイッチを付けて元通りにするだけです.スイッチの足が他の信号やフレームGND に 当たらないように固定する必要があります. うまくコネクタを閉められると,下の写真ように完成します.

[Sync ボタン]

資料: Pilot のモデム/Sync ケーブルについて

Pilot の外部コネクタは RS-232C規格準拠(おそらく)ですので,ケーブルは 一般の RS-232C 信号に対応させることが出来ます. 接続には,Pilot 対 Modem にはストレートケーブルを, Pilot 対 PC にはクロスケーブルを使用します.

接続表(Pilot を裏返しにして右が1)

Pin番号 名称 ストレート クロス
9pin 25pin Mac 9pin 25pin Mac
1DTR 4 /DTR 20 /DTR 1 /HSKo 6 /DSR 6 /DSR -
2Vcc(+3.3V) *1
3RxD 2 /RxD 3 /RxD 5 /RxD- 3 /TxD 2 /TxD 3 /TxD-
4RTS 7 /RTS 4 /RTS 1 /HSKo 8 /CTS 5 /CTS 2 /HSKi
5TxD 3 /TxD 2 /TxD 3 /TxD- 2 /RxD 3 /RxD 5 /RxD-
6CTS 8 /CTS 5 /CTS 2 /HSKi 7 /RTS 4 /RTS 1 /HSKo
7Sync *1
8- -
9- -
10SG 5 /SG 7 /SG 4 /SG 5 /SG 7 /SG 4 /SG

*1 は 2pin(Vcc) と 7pin を短絡すると,Sync が働くことを意味します.


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