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世間一般にまでインターネットが大流行して,それに乗じて いろんな機能を使ったページがどんどん出てきています. それでも,Text Browser を愛用している人がたくさんいます. 私もその一人です.なぜでしょうか.
最近出て来たページの大半は, Text browser ユーザにとってあまりありがたくないページでしょう.
電話線で PPP ベースで Netsurfin' をしている人が大半でしょうが, stall したりして意味のない画像転送に何分もかかっているのを指をくわえて見ている ことと思います. 日本人は我慢強いのでそんなに問題視されませんが,それでもイライラ度は増える一方です.
見た目がきれいなページのほうが楽しそうで一般受けするのは分かりますし, テキストでだらだら書いてあるだけのページがそっけないのも分かります. しかし,欲しい情報をできるだけ早く得たい人もいるのに,上のようなページが 氾濫しているので,がっかりしてしまいます. (何かの試合の結果とか,大きなページから何か探す時など)
Text browser を使う理由としては, 明らかに不要なコンテンツを読まないようにする, ということです.時間的,金銭的な割合が大きいですが:-) 派手なトップのホームページなんて一度見れば,あとは欲しい情報がすぐに手に入る ほうがありがたいでしょう(On demand ってやつですね). 細い回線を大きなコンテンツが帯域を占有するような現状では,On demand なんて とてもとても...
そういう意味で,無駄な転送をしなくてもちゃんと読めるページが増えれば... と願っています. Text browser でほとんどの情報が得られて,Graphical browser で 楽しそうな,双方にとってよいページであるべきだと思います.
例えば,Lynx で見た時に
[INLINE][INLINE] [INLINE][INLINE][INLINE] [INLINE][INLINE][INLINE] [INLINE][INLINE]とか
[LINK][LINK][LINK][LINK]とか
[EMBED]となるような無作法なページは作りたくないものです. 自分の作ったページのソースに<IMG>タグを発見したら, タグを閉じる前に ALT="コメント" を入れておくべきです.
Text browser は Lynx や Emacs-w3,w3m などがあります. これらはほとんどのタグに対応しています. しかし,見栄えの良くないものに置き換わるタグもあるので, 作ったページがどのように見えるのか,ということに注意する必要があります (どのように見えるかを確認できるサーバがいくつかあります).
i-mode が国内最大プロバイダとなり,PacketOne などを含めてパケット方式の情報サービスが 大盛況です. そのおかげで,「i-mode 専用ページ」というのができてきました. 転送量を削減したページとして,回線容量の少ない端末でも利用価値があります. これで必要な情報が全て得られればかなり効果があります.
しかしこれから IMT-2000 が出て来たりすると,i-mode もカラー化を経て動画配信などをするように なるでしょう.転送量が増えた方がキャリア会社は儲かるので,派手なページ作成や広告挿入を 促進させるはずです.また嫌なページが増えることになるんでしょうね.
ただ,i-mode の利点は,その場で即時に情報が得られること,というなので, もしかしたら,省転送量ページは生き残るかも知れません.
話題の PS2 が予約できるとあって,Playstation.com にアクセスが殺到しました. アクセスが殺到することが予測できたのに,それに対処できなかった管理側に問題ありでしょう. しかし,問題はそれだけではありませんでした.
「混雑を想定できた入口のページに 動画コンテンツを使っている」... 利用者のアクセスを軽減して手続き処理を軽くすることでスループットを大きくする, ということは考えなかったのでしょうか. 私はトップページ表示までに4時間,トップページ表示から先のページにアクセスできるように なるまでに1.5時間掛かってしまいました(登録はさらに30分). しかし,目的は「予約申込」だけです.画像もコンテンツも,商品情報程度のレベルでしか 要らないはずです.
おそらく世間は「電子商取引に対する課題」→「早急な情報インフラの普及」という大馬鹿な結論で 済ませるでしょう.しかし,本当に必要な情報を最小限の転送量で提供する努力は出来るはずです. これだけエコロジーやリサイクルといわれながら,情報伝送に対する省資源化を考慮しないのも どうかと思うのですが.これは TextBrowser に限らず言えることでしょう.
先日,Palm用モデム SnapConnect を購入し,次いで Palmscape を購入しました. これでノートを使わなくても,「一応」どこでも電波が届けば Internet への アクセスが可能になりました.しかし,やはり画像だらけのページにぶち当たって しまうと,イライラ度がますばかりです.
Web を PDA でアクセスする場合,i-mode よりは表現力があることから, なんとか専用ページでなくともアクセスできます. しかし,わざわざ高い通信量を払い,無駄な時間を使って大きな画像を 強制的にダウンロードさせられるのは考え物です. せめて,情報系やニュース系などの即時性を期待されるページについては, 画像の使用を最小限にして欲しいものです.
メール専用端末もWebに対応するようになってきました. しかし,これらの端末は省電力を追求しているため,CPU の性能は極端に 低いものになっています.これで Web にアクセスすると,処理に時間が掛かってしまい, 結局何のための省電力なのか分からなくなることがあります (この辺は表示部を含めた全体でのトレードオフになるわけですが).
コンテンツ提供者が画像を配置するページを何とかするよりも, proxy サーバが画像解像度を落としてサイズを小さくして配信する, などという仕組みが必要になってくるかも知れません.
画像やPlug-in さえ考えなければ、Textで十分に表現できる情報がたくさんあります. しかし,情報を行揃えで簡潔に示せる <table> は Lynx では残念ながら ベタ表示しかされません(w3m は罫線表示で頑張っていますが) .
日本語では苦しいながら解決する方法があります. ' '(全角スペース)を使うのです。 うまく桁数を合わせると表示が整います しかし,HTML のポリシーとしては美しくないのでお勧めできませんね...). やはり,w3m の TABLE 機能が Lynx に搭載されればいいのですが.
Frame は 共通部分を外に出して,一部の情報のみを受信するという意味で効率的ではあります. そういうことを考慮して Frame にするサイトはほとんどないでしょう.
Lynx では、Frame 内のページを 1つのリンクとして個別にたどることができます. また,<noframes>を指定することでframe に対応していないブラウザに 対するページを書くことができます.
noframes に「対応していない」ことを書くのはまだ親切なのですが, 実際には JavaScript や Plug-in を除けば,情報をアクセスする手段としてリンクを 用意できるはずです(階層構造に目次を作るだけでも助かるはずです).
もし Text 専用ページを別に用意しているのでしたら,
<noframes> <!--#include virtual='textpage.html' --> </noframes>のように,frame のページに SSI を仕掛けておくといいかも知れません.
Sun 上の X11R5/6 の kterm 上で Lynx を起動すると,多くの場合漢字が化けます. VT Option でコード修正しても,直りません. これは,Sun の terminfo と Lynx の相性が悪いのが原因のようです.
これを修正するには,以下のようにします.
次のページが非常に参考になります.
◆
Lynx でダメにならないページを作るには
◆
「テキストブラウザでも読めるページ」の作り方
◆
「優しいhtml」の書き方
◆
Checking WWW Client Softs
指定したページをチェックできるサイトです.
◆
Lynx-view : 指定したページ を Lynx で 見るとどうなるか
◆
jweblintをWWW上で利用できるようにするためのgateway
テキストブラウザはこちらで得ることができます.
◆
Lynx Official page
◆
Lynx for human68k
◆
Emacs-w3