about my X680x0


X68030

はじめに

ACE-HD でもすでに満足していたので,高速な X68k なんて必要なのか, と思っていたのだが,XVI を見たときに世界が変わったかのような印象を受けた.
しかし,このころから MC68030 搭載の新機種の噂が流れていたので, 本気で待つことにしていた.
そして,とあるところから 030Compact-HD(試作) を借りることができ, いろいろしていくうちに,ACE-HD が(体感的に)遅くなっていくのに気づいた.
ある時,出たばかりの030 を安く買えるチャンスがあったので, 一気に乗り換えていった.

クロックアップ(1)

まず、MPUへの供給クロック(50MHz)を基板からはずし、CRTCへの供給クロック(69MHz) を横取りしてもとのクロック供給端子に繋ぐ。 上部のJP1と印刷されている部分を線で繋ぎ、メモリのアクセスモードを変更。 これにより、MPUのクロックを69MHz/2 = 34MHz とすることができた。

クロックアップ(2)

Mac用にMF-8517(17"マルチスキャンCRT)を購入し、それに合わせてX68kの MegaDisplay化を計画。当時は100MHzのOSCなんて手に入らなかったので、 くまさん(Jupiter-Xの作者)に頼んで購入(今では共立でも売ってる:-)。

X68/040turbo本によるとF157(3state buffer)が必要とあるが、F,ASともに 発見できなかったので、仕方なくそこらへんの速いTTLで切替器を作ることにする。 50MHz、69MHzのOSCを抜くが、電源層に熱が通らないため、なかなか抜けない。 熱とドライバで何とか抜き、ソケットをつけて作成した切替基板をつける。

ここで69MHz側が発振していないことに気づき、調べてみると69MHzのOSCが 壊れてしまったことが分かった。69.xxxMHzなんて既成品はないのでSHARPに OSCを注文することになるが、とりあえず100MHzをデフォルトとして使ってみる。 すると、31KHz表示のはずが44KHzとなって、正しく表示されている。 CRTCの値が正しければ、ドットクロックが変わっても正しく映るらしい (後で分かったがGRAMのタイミングが狂うようで表示に問題が出ることがある)。

結局、注文することもなくそのままつかうことになる。 CRTCへのクロック変更にともない、CPU供給クロックを66MHzとした。

3.5inch FDD

ALPSの3.5inch(いわゆるデジットのFDD)を接続している。030のコネクタは 巷には売っていない40pinのコネクタである。誰もが苦労していると思われるが、 私はSCSI(50pin)コネクタを切って使っている。 このFDDはTerraDrive(SEGA)のものらしいが、基板上のジャンパを店でもらった 解説書にしたがってつなぐことによって、普通に使うことができる。

2HD(1.2)と2HD(1.44)を切替えるためには回転数を変更する必要があるが、 通常は切替えスイッチをつけて回転数を変えるらしい。 私の場合は、繋ぎ方を少し変えることによって(どう変えたか忘れた)、 5つのモード(2HD/1.2, 2HD/1.44, 2DD/640, 2DD/720, 2HC)が使えるようになった。 といっても自動認識とはいかない。 メディアには種類ごとにMediaIDという番号が記録されているが、一度識別されると メディアを変更してもそのままになっている (5inchやcompactの3.5inchはディスク排出信号が検出されるのでMediaIDは変更される)。

そこで、メディアを交換した時にバッファをフラッシュ([CTRL]+[F5])して MediaIDの識別情報をクリアし、再認識させるプログラム (FDのIOCSだけで作ったもの。mdaset.x) を実行させることで、メディアの半自動認識を行っている。 また、排出状態が外づけFDDでは認識されないので、-OPTIONSELECTと-EJECTを 接続している。

さらに、スペースを考えて、"空いている"2.5inch内蔵HDDのスペースに3.5inchFDD を入れることにした。 蓋を削るのもどうかと思うので、アクリル板で作成し(合うように加工するのは 結構難しい)、40pinのコネクタからのフラットケーブルを一旦内部に入れ、 FDDを上向きに内蔵することができた。 外づけだと重しがないのでFDDの出し入れは結構手間がかかるが、内蔵によって ほとんど不自由することはない。

(同じようにFDDを使いたい方もおられるでしょうが、開けるのが大変なので 次に開けた時に配線を調べておきます(_o_))

NetBSD/x68k

X68030 が出た時からUN*X on X68 を期待していたが、これがNIFTYで進められて いると分かって、NifのFSHARP3(当時)の回覧に参加する。 MPUとFPUはMacの通版で取り寄せ、その上MPUの(ソケットの)ピンを折って/dev/grf0 を使えるようにした。といっても、このころはアプリケーションもなく、 とりあえずkdvi(dvi viewer)を移植するのみであった。

当時は回覧かFSHARPのdownloadという気の長い話であったが、今となっては 鎌原さん沖さん のHomePageでカーネルを更新することができるので、非常に便利になった。 現在は、XFree68を動かすべく NetBSD 1.1 Base に移行したのだが, すでに,x68k版は NetBSD-1.2 に統合されつつある. x68k特有の機能は(一部の新ボードを除いて)ほぼ対応されたようで,今後は (うまくいけば) NetBSD の進化にともなって,このNetBSD も進化していくことに なるだろう.

Neptune-X

宿舎の部屋の目の前に10Base-Tのコネクタがある。やっと使えるようになったので, 手軽に Network が扱えるようになった. MacにLANカードが刺さっているのでNetSurferにはすぐなれるのだが、 マシンパワーのないX68030にもせめて繋げてパワーを与えたいところである。

現在は、 嶋田さん のHomePageから情報を得て、TTLとジャンク配線で見るに耐えないものだが、 ついに完成させることができた (奈良に移る時に74シリーズの規格表を持ってくるか悩んだが、役に立つとは 思わなかった)。

また,最近では Human68k で動作する Neptune-X ドライバが開発され,ESP/X の TCP/IP ドライバが公開されたこともあって, Human68k 用のネットワークアプリケーション が,数人の方々によって開発されている.

私の Neptune-X の作成記録,写真などを参考にしたい方は [私の Neptune-X について(お約束)]まで.

X68000 ACE-HD

はじめに

X68K の初代を買い損ねて,新しい機種を待って買ったのがこのACE-HDである. 今までのX68kのプログラムはほとんどこのACE-HDで作って来た.
さすがに,高価なマシンだけあって,最初のうちはほとんど中身を触ることなく, 普通にBASIC でプログラムしていたものである.
当時は HDD も珍しく,SASI(ACEはまだSCSI準拠と言ってたが)内蔵HDD の20MB も 広く思えたほどである. これまで320KB の 2Dだったから 1MB の2HDでさえ広いと思ったが.

クロックアップ

XVI が出たころから,16MHz の快感を求めるためにクロックアップがはやり 出した.高価な基板をいじるのは気がひけたが,gcc などが出て来て スピードが足りないと思い始めたころであるので,即座に実行した.
ACE は OSCIAN (クロックコントローラ)が古い物と新しい物で 高速クロックに対応できるかどうか,個別差があったため, 自分の機種に対して当たり外れを議論していたこともある. また,OSCIAN は 4分周のため,4倍のOSCを手に入れるのも問題となった.

私のACE-HD は 12MHzで安定,15MHzでDMA 系の動作不良ということで 12MHzにして使っていた.ACE-HDは今のようにMPUクロックとシステム クロックが分離していなかったため,このような事になった.
しかし,当時はDMA 問題を解決するために12〜16MHz の DMAC を探し回る 騒ぎもあったようである.

拡張メモリボードのメモリ増設

ACE あたりの機種では最初はメモリが 1MB + 内部拡張1MB でも事足りて いたが,SX-Window なるものが出てから,かなりメモリを食うようになってきた (今となってはどこかのWintel95なのに比べたら些細な物だが). 拡張RAMボードは 2MB で 38000円 4MB で 65000円 くらいだった.
実際は4MBが欲しかったが,2MB のボードの方は空きの2MB 部分が 実装穴を残して空いている,ということを聞いて, 2MBのボードを買った後,かの秋月電子のZIP型RAMを購入して,あとから 取り付けることで4MBにする事ができた. おそらく全部で50000円位だと思う.
まだ,このメモリ増設はあまり知られてなかったのですんなりできたが, この後,秋月電子のZIP型RAMは広告から外れ,在庫なしになったらしい.

Jupiter-X と HDD

先日,Jupiter-X を借りることができた.時間がないのでまだこちらにACE-HD を持って来ただけで 取り付けていない. 今,メインで使用中の1.08GBのHDDを犠牲にするわけにもいかないので,余っていた 240MB の HDD を取り付けようとしたら動かなくなっていた. もうそろそろ,5〜6年前のHDD(これはLPS240S)は吸着が多発する頃なのかもしれない. ちなみに,HDDを(凍結注意の中)こちらに持って来て動かしてみると, 動作するようであるので,とりあえず使えるようになった. しかし,ケースをMac用730MBに明け渡すことにしたので,今後は を実行することになるだろう.


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