以前、購入した中古の X250 にはすでに SSD 追加を行いましたが、高速起動したいこと・できるだけ軽くしたいこと、に加えて SSD が安価に入手できたので、内蔵 HDD を SSD に換装することにしました。
交換する SSD
WesternDigital の WD Blue 250GB に交換します。SanDisk の Ultra3D と迷っていたところ、WD は SanDisk を買収して SSD 市場に参入したため同等品を供給している、という話をショップで聞きました。WD Blue の方が特価だったため、こちらを選択しました。
回復ディスクを作成する
Windows10 の回復ディスクは 32GB のパーティションを作成するため、それ以上の容量が必要になります。今回は Transcend の JetFlash 730 (64GB) を使用しました。
USBメモリ(JetFlash) を挿してドライブ名が付いていることを確認した後、検索窓から「回復ドライブ」と入力して回復ドライブ作成ツールを起動します。
ツールは指示に従って進めますが、作成にかかる時間はUSBメモリの性能によって変わります(1~2時間は見ておいた方がよいかも)。
裏蓋を開ける
内蔵バッテリーの無効化から裏蓋を開けるまでは、すでに投稿済のメモリ交換と同じです。
HDD を取り出し SSD に交換
左下の銀色に包まれた部分がHDDです。まず左端のコネクタを引き抜き、右側のネジを外すと保護枠と共に外すことができます。保護枠はHDDのネジ穴で固定されていますが、ネジ止めではないので引っ張れば外れます。
外した保護枠を HDDと同じように SSD にはめ込み、外した手順とは逆に取付けます。ネジ止めとコネクタを取付けて固定します。
あとは裏蓋を取付ければ完了です。
Windows10 回復ディスクが SSD の容量の関係で進まない
取付けた SSD をターゲットに、回復ディスクから復帰を行います。回復ディスクを作成した USB メモリを USB ポートに刺し、[F12]を押しながら電源を入れてブートメニューを表示します。「USB HDD」に USB メモリが表示されていることを確認し、選択して [Enter] を押します。
SSD を選択した後、「準備が完了しました」と表示されていれば [回復] を押して作業を進めます。
今回は回復元が 500GB、回復先が 250GB のため、「PC を回復できません。システムドライブが小さすぎます。」という表示が出てしまいました。
HDD 500GB から SSD 250GB に容量変更する場合、回復ディスクを作成した時点で 500GB の設定が書き込まれます。USB ディスクの以下のファイルに書かれたサイズを小さくする必要があります。
\sources\PBR_ResetConfig.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <!-- ResetConfig.xml for OS Reconstruction-Based Reset on BIOS --> <Reset> <SystemDisk> <DiskpartScriptPath>$PBR_Diskpart.txt</DiskpartScriptPath> <MinSize>453093</MinSize> <WindowsREPartition>3</WindowsREPartition> <WindowsREPath>Recovery\WindowsRE</WindowsREPath> <OSPartition>2</OSPartition> <WIMBoot>0</WIMBoot> <SingleInstancePPKG>False</SingleInstancePPKG> </SystemDisk> </Reset>
今回は 200GB 程度の数字 "204800" を MinSize に設定することで、先に進むことができました。
改めて回復ディスクから復帰
再起動の後、再度[F12]を押してUSBメモリから起動します。今度は回復メニューが出てきましたので、指示に従って回復を実行します。
完了前に TPM に関する注意書きが表示されます。PCを初期化する過程なので、TPMの情報もクリアするため[F9] を押して進めます。
PCは再起動するため、USBメモリを抜いてWindows が正しく起動することができれば、換装は完了です。
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