Zephyr を動かし始めたので、手元にある RaspberryPi pico2 でもサンプルを動かしてみます。
ビルド環境の設定などは [Zephyr on QEMU cortex-a](https://arch.jpn.org/archives/946)
に記載していますので、環境を構築しておきます。
サンプルソースのビルドと実行
python 仮想環境(venv) を有効にします。
cd ~/work
source .venv/bin/activate
ターゲットは RaspberryPi pico2 ですので、指定するターゲット文字列は pi_pico2.rp2350a/m33
になります。これは \
ここではサンプルとして basic/blinky をビルドします。pico2 に搭載されている LED を一定間隔で点滅するプログラムです。
west build -p always -b pi_pico2/rp2350a/m33 zephyr/samples/basic/blinky
出来上がったバイナリイメージファイルは USB flash format である .uf2 形式になります。
インストールと実行
pico2 を USB ケーブルで PC と接続すると、USB マスストレージとして認識します。dmesg などでデバイス名 (ここでは /dev/sdc1) を探し、マウントしてこのバイナリイメージファイルをコピーします。
sudo mount /dev/sdc1 /mnt
cp build/zephyr/zephyr.uf2 /mnt
sudo unount /mnt
pico2 はマスストレージにファイルを置くと、自動的に内部メモリに書き込まれ、実行を開始します。pico2 本体の LED が点滅していれば成功です。
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