いろいろ試行錯誤した結果,「mk808b」に FirefoxOS を載せてなんとなく動いています.技術的な解説は別の機会でするとして,今のところ確認できてることは以下の通りです.
- Recovery 上の Linux 経由での FirefoxOS v1.3 起動 (Recovery 起動 のため Android 起動必要)
- homescreen 表示と USBマウス/キーボード操作
- USB Ethernet でネットワーク接続(Wi-Fi は×)
- webm(動画) と ogg(音楽) の ソフト再生,Gallery App の画像表示
- MarketPlace からの App インストール
試行錯誤の途中には,色がおかしくなる問題・メディアストレージが見えない問題・Console 表示問題などを解決しています.一見素直に動いているのですが,裏では大量のエラーを吐いている状態のため時間経過と共に動作が不安定になってきます.これはバイナリで供給している部分(kernel や Android ライブラリなど)があり,ソースから build した部分と不整合があるためです.これだとちょっとまだ実用には遠そうです.
kernel の不整合は,公開 git があるので config を今動いているものに合わせて driverを有効にし, build と ROM化すれば解決しそうなのですが,config 情報や build 条件が見つかっていないためうまくいっていません.これができれば Wi-Fi なども突破できそうなのですが...
Android ライブラリの不整合は,バイナリ供給元がソース非公開にしていることや,FirefoxOS がベースにしている Android バージョンと元のバージョンが合っていないことが原因です.これもなかなか一筋縄ではいかなさそうです.
ベースにしている PicUntu の開発ストリームはすでに次の世代のSoCである RK3188 に移行しています.kernel や driver の追従には RK3188 搭載 Stick をターゲットにした方がいいかも知れません.手元には搭載 Stick の「mk908」も準備中です.
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